書きちらかし指向メモツールと呼ばれるhowmを紹介します。
howmについては、確かUNIX USERに載っていた記事で知りました。 記事自体は、今でも以下のリンク先から見れるようですので、気になる方は見てみるとよいかと思います。
https://kaorahi.github.io/howm/index-j.html
以前は以下のリンク先だったのですが、OSDNが中国企業に買収された影響か、接続ができなくなってしまったので、上記のリンク先を置いておきます。
「メモ」という言葉には様々な意味がありますが、特に私が重視しているのは、アウトプットとしての「メモ」です。 つまり、Webとかの記事をクリッピングしたり、見聞きしたことを書き留めるのではなく、自分の頭の中に浮かんだ言葉を書くメモです。 その指向がhowmと合っていました。
残念ながら当時のhowmはemacsで実装されており、当時生粋のvi信者だった私はもちろん色んな意味で使えなかったわけですが(今はvimプラグインもあります)、その思想にはとても共感していました。
howmが特徴的なのはリンクの記述方法です。
gotoリンク
メモ中に「>>> ほげ」と書けば, 他のメモ中の「ほげ」へのリンクになります.
come-fromリンク
メモ中に「<<< ほげ」と書けば, 他のメモ中の「ほげ」は すべてここへのリンクになります.
gotoリンクは、タグみたいな機能ですね。 ただし、タグの書式を記載する必要はありません。
come-fromリンクは、wikiのページリンクに近いかもしれません。
ただし、リンク元に[[ページ名]]
と記載するのではなく、リンク先にキーワードを記載をしておくのが違う点です。
はてなキーワードの機能がより近いかもしれません。
中身的には、全文検索の機能で実現しているそうです。 単純なキーワードマッチングなので、メモが多くなりすぎるとリンク先にノイズもたくさん混じってしまうかもしれませんが、割り切った良い機能だと思います。
あとはファイルを切り替えなくても1つのメモとして読める機能もあります。
連結表示
串刺しされたメモをつなげて, 一本の長いメモとして眺めます
TODOの機能もあります。
TODO表示
メモ中に「[2003-12-08]@ 輪講」と書くと、TODOリストに登録されます。
いずれの機能にも言えることは、メモを書くだけでなんでも済ませてしまおうという思想が見えることです。 所詮テキストファイルである点もポータビリティが考慮されていて好感が持てます。
もし興味が湧いたらhowmを使ってみてください。