幸せを実現するための大きな要因は行動と言われています。 以下は、行動と幸せについての法則です。
ヒトが1日に行える動作数には限界がある
人の動きの統計分布は、U分布に従う。 つまり、1日にできる動作数は決まっている。 動作の頻度の高い行動は多くできない。 それ以上に、動作の頻度の低い行動をしなければならない。
ある行動が1日に可能な時間の割合は、以下を超えない。
1 - 行動時の最小動作数/行動時の最大動作数
これを帯域ごとの活動予算と呼ぶ。 帯域を使い切らないときもある。 「やる気がない」ときは帯域を使い切った可能性がある。
ただし、1日にできる動作数はヒトによって異なる。 1日の動作数を活動温度といい、活動温度が高い人を「熱い人」、低い人を「冷たい人」と呼ぶ。
「熱い人」は、幸福度が高く、生産性が高く(平均37%)、クリエイティビティが高い(平均300%)。
ヒトは行動をし続けるほど止められなくなる
ある行動をするまでの時間が長引くほど、その行動をする確率は下がる。 つまり、時間を空けるほど、次の行動ができなくなる。 逆に、行動をし続けるほど、止められなくなる。(フロー状態)
フローの頻度が多い人は、やや速め(歩く程度、2~3Hz)の行動をし続ける頻度も多い。 ただし、行動をし続けている状態がフロー状態なわけではない。
自分の意思で行動すれば幸福になる
幸福を決定する要因の40%は、自分の意思で行動したかどうかである。([2])
- 遺伝: 50%
- 生活環境: 10%
- 意図的な活動: 40%
幸福度(主観的幸福度)は、以下のアンケートに答えることで計測できる。([3])
一般的に言って、あなたは幸せ?
1:とても不幸 ~ 7:とても幸せ
知り合いと比較して、あなたは幸せ?
1:とても不幸 ~ 7:とても幸せ
何が起きても自分は幸せだと思っている人がいます。あなたはどうですか?
1:そうでない ~ 7:そうである
自分は幸せになることはできないと思っている人がいます。あなたはどうですか?
1:そうである ~ 7:そうでない
参考文献
- [1] 矢野和男『データの見えざる手』
- [2] http://thehowofhappiness.com/discover-happiness/
- [3] http://sonjalyubomirsky.com/subjective-happiness-scale-shs/